渋谷直隆(ノリーズプロスタッフ リザーバーマイスター)
フィールド:三重県 県内の野池
毎日暑い日々が続きますが、皆さん負けずにアツいゲームを楽しんでおられますか?
私は本格サマーシーズンを迎え、近隣のリザーバーが減水で船を降ろせないこともあり(泣)、
最近はもっぱら陸っぱりでトップウォーターゲームを楽しんでいます。
そんな状況の中で最近気に入っているのは、
ノリーズ2013年の新製品バズベイト、ボルケーノ グリッパーです。
水面に引っ張り上げてバイトに持ち込むゲームを楽しんでいます。
さてこのボルケーノ グリッパーですが、何の予備知識もなしに初めてこのバズを見ると、
そのブレード(ペラ)のデカさから、単純に「ノリーズからビッグバズベイトが出た」
と思うかも知れませんね。お店でもそんな声を聞いています。
私はそれは間違いではありませんが、正解でもないと思っています。
確かにデカいブレードなので強め(速め)に引いてあげると大きな音を出し、
従来のバズにはないハイアピールが可能であり、それは一つの大きなウリです。
少々の雨や風なんかでも負けないくらい存在感のあるバズベイトだと思います。
しかし同時にもう一つの特徴として、この独特の形状により
非常にブレードの水噛みが良いという特徴があります。
水をよく噛むということは、これまでのバズベイトにはないくらい
ゆっくりと引くことも可能という大きなメリットがあるのです。
ブレードが水面から出るか出ないかくらいにコントロールしてゆーっくり引いてみてください。
とっても甘い音を出し、スローにやさしく引くことも可能にしてくれるバズベイトであることが
すぐに理解できると思います。
このことから、ボルケーノ グリッパーが決してビッグバズというような
単純な範疇のルアーでないことがお分かりいただけるかと思います。
具体的な使い方ですが、比較的低活性な状況の時にはスロー引きで甘い音で誘い、
活性が高い状況や風雨で水面がざわめいている時には強めのハイアピール引き、というように、
リトリーブスピードを変えることによって1つのバズベイトで強弱やメリハリを出せることが
ボルケーノ グリッパーの強みと感じています。
3/8oz.と1/2oz.がありますので、その違いでも音の強弱を使い分けることができます。
そしてそして、このボルケーノ グリッパーの特筆すべき点は、そのフッキングのよさです。
このバズベイトで出るとフッキングミスがほぼありません。
写真のような小バスでもバックリ。
もっと小さい「手の平級」でも上アゴにどストライクフッキング!でモノにしています(笑)。
冗談抜きに、ヘッド形状やフックポジション等の全体バランスが
非常に優れているバズベイトであると感じています。
あと、ボルケーノ グリッパーを使っていると、
下の写真のように、フックが外から掛かっていることが結構あります。
恐らくブレードバイトしているのだと思いますが、このことからもグリッパーブレード自体が、
バスから見てとっても魅力的であることが分かるんじゃないかと思っています。
もちろんしっかりとフッキングを決めるには全体のタックルバランスも重要です。
私はあえて長めでライトなロッドを選択し、
伸びやすい細めのナイロンラインを用いることで吸い込みを良くしています。
具体的にはロードランナー ヴォイス HB680L+ナイロン12lb.というチョイスが気に入っています。
ただしこれはあまり障害物のないオープンウォーターで広く探る場合を前提にしていますので、
ショートキャスト主体で障害物の多いところを攻めるようなシチュエーションでは
ロードランナー ヴォイス HB630M+14lb.というもう少し強めのタックルでやっています。
カラーはクリアウォーターでは
749:ライブワカサギ、
濁りのある水やローライト下では
721:ホワイトクリスタル、
759:アカガエル、
746:ブライトチャートを特に気に入って使用しています
ちなみに6月の釣りビジョン「Go for it!」では、
田辺さんがロードランナー ヴォイス HB680Mを用いて
「フロロ20lb.というあえて重いラインを使用することにより、
スラックを作り出し喰い込みをよくする」とおっしゃっていました。
なるほど確かにそういう考え方もあって面白いですよね。
私も今度試してみたいと思っています。
まだまだしばらくバズには最高の季節です。
熱中症に注意しながら、ぜひ皆さんもグリッパーを投げまくって
エキサイティングな強いトップウォーターゲームを楽しんでみてくださいネ!