足立貴洋(ノリーズプロスタッフ ビッグフィッシュにこだわる河口湖ガイド)
フィールド:山口県 菊川湖(川上ダム)
12月ということで、1月、2月のような、列島寒気の極寒しばれるような寒さではないものの、低気温の雨天ということもあって、かなり寒いコンディションの菊川湖。
今年1月の釣行で、湖の地形など少しは理解しているものの、今回はどういった釣り方で攻めるのか?
前回は、今年1月にノリーズプロスタッフの田中大介プロとタンデム釣行で、ダイラッカ&オーバルヘッドジグでグッドサイズを連発!!
1月の水温は、菊川湖の最低水温期にあたり、9℃前後という真冬のシチュエーションでした。
今回は、まだ時期が早く、12月の中旬という事で暦上では初冬のようなイメージだが、実際は13℃前後という晩秋ぐらいの高めの水温状況に単独釣行で出船。
ワカサギレイクということもあり、ダイラッカやメタルワサビーなどのメタルベイトを軸にやりますが、ベイトフィッシュライクなカラーで、かつディープを攻められるショットオーバー5や、晩秋のハードボトムパターンで有効な、フットボールジグも視野に入れてやってみます。
開始早々、ショアラインからワンドの奥のマンメイドをダイラッカで攻めるもノー感じ。
前回は、「ウィンタービッグスプーンテクニック」で、マンメイドをビッグスプーン撃ちというやり方で釣れたのですが、まだ冬というよりも晩秋という雰囲気だったので、ショアラインメインにベイトの動向を探りながらチェック。
ショアラインを見ると地形変化に富んでいて、それとなくいいスポットでベイトフィッシュも回遊している様子。
ファーストキャストは、ワカサギ=メタルのイメージで、メタルルアーのリフト&フォールで様子を見る。次のキャストは、地形変化をフットボールジグのソフトベイトのようなやり方で、丁寧にチェックしていく。
おおよそ、この「メタルを最初に投げて、次はフットボールで底を釣る」という2タイプの攻め方で湖一周する予定にする。
降りしきる雨の中、早い時間帯にベイトフィッシュが絡むショアラインのハードボトムでHit!
ショアライン6m前後の根掛かりが頻発する、起伏の変化が大きいロックエリアを、ボトム感知能力を最大限に発揮できるストラクチャーST680MHとオーバルヘッドジグ&エスケープツインのセッティングで捕獲。
いや~、ルアーをひったくるように丸飲みです。
ゴンゴン!!と明確に分かる強烈な深いバイトで、この攻め方が効果的だと分かる!!
そのまま似たようなスポットを探して100mぐらい流したら、もう一度ビッグバイト!!
同じく、水深6m前後のベイトが回遊しているハードボトムを、オーバルヘッドジグ&エスケープツイン。
完全にオーバルヘッド&エスケープツインは、今回のストロングパターンにハマった感じ。
ここでラバージグ&トレーラーのおさらいですが、今回は基本的にボトムを釣るのでオーバルヘッドジグ。
私がセッティングするトレーラーは、エスケープツインの頭2節カット。一度、テキサスリグなどのオフセットフックで使用したエスケープツインを頭カットして再利用してもOKだと思います。
(139 ソリッドコーラ)
(132 ベビークローダッド)
ブラウン系のジグがいいと感じたら、上記のカラーのジグに、ブラウンかグリパン系のトレーラーをセットします。
(043 ライトグリーンパンプキン)
(352 ブラッシュパイルクロー)
(072 テナガシュリンプ)
バスが高活性で、ストラクチャーを釣っていくときなど、よりシルエットを出したいときはブラック系をチョイス。
(134 ヨシノボリ)
(350 マッドサファイア)
私は、シチュエーションに合わせて、この2色をおおまかに選択肢に入れてやっています。
今回のキーワードは3つ。
「ショアラインが少し沖に張り出している地形」「起伏の変化の激しい岩場」「ベイトフィッシュの回遊」です。
水深はやや深めの6mでベイトフィッシュが回遊しているスポットをラバージグで丁寧に撃つ。
ボトムの岩を乗り越えた瞬間やスポットに入った時に、明確にバイトが出るのが特徴です。
ロッドチョイスも重要で、私がラバージグ&テキサスに愛用しているのがストラクチャーのST680MH。
ST680MHのボトム感知能力は最高で、フットボールジグをスタックすることなく、的確にロックエリアをボトムパンプで、半根掛かりしつつスリ抜けてくる操作感が最高です。
午後もいろいろやってみましたが、やはり今回はオーバルヘッドジグ&エスケープツインが最高!!
もう1本ダメ押しで、50cmクラスを追加して、トータルで3本、フットボールテクニックが大炸裂!!
このビッグフィッシュは、似たような地形のスポットでしたが、さらに沖に張り出しているブッシュ&ハードボトムが絡むスポット。
こういった枝のシチュエーションでもオーバルヘッドジグは、ヘッド形状の効果で、倒木、ブッシュも難なくスリ抜けてくれます。
今回は、50cmクラス2本を筆頭に、グッドサイズ3本で約5キロと上々の結果でした。
釣れた3本のバスは全て、ルアーを丸飲みの状況で、ストラクチャーのロッドセレクトはもちろん、いかにオーバルヘッドジグ&エスケープツインというジグセッティングの「ルアーの完成度の凄味」も分かった一日でした。
ウインターシーズンでも、ビッグバスが連発するオーバルヘッドジグ&エスケープツインの組み合わせを、ぜひお試しください。
<タックルデータ>
ロッド:ロードランナー ストラクチャー ST680MH
ライン:フロロ14lb.
ルアー:オーバルヘッドジグ 1/2oz.+エスケープツイン
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極寒のリザーバーでフットボールテクニックが炸裂
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