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ST6100MHとエスケープリトルツインで早春のリザーバーを攻略

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渋谷 直隆 
渋谷直隆(ノリーズプロスタッフ リザーバーマイスター)
フィールド:三重県 青蓮寺ダム

今年の3月は寒い日が多く、「三寒四温」と言われる季節ではありますが、
実際には「四寒三温」か「五寒二温」?くらいの寒い日々が続いているように感じます。

各地のトーナメントなどの成績を見ていても、ウエイインが数名という非常に厳しい試合が多く、
一部の状況のよいフィールドを除いては、多くのアングラーが「ノーフィッシュと紙一重の世界」と
向き合っているのが現状なのではないでしょうか?

私がホームとしている青蓮寺ダムも、毎年この季節はノーフィッシュ覚悟のゲームとなりますが、
先日ようやくまずまずの展開が出来ましたので報告したいと思います。

この時期の青蓮寺ダムは例年フル満水で、
ショアライン沿いはほぼ全てオーバーハングと冠水植物で覆われるような状況となります。

そんなこの時期に私が軸としているゲームは大きくは以下の2つで、
三寒四温の「温」の状況か?「寒」の状況か?を自分なりに判断して使い分けています。

具体的には、数日暖かい日が続いたとか暖かい雨がシトシト降っているとかの「温」の状況の時は、
表層水の方が暖かいことが多く、魚が浮き気味になっていることが多いため、

TADAMAKI 112 タダマキ112、

LAYDOWN MINNOW DEEP JUST WAKASAGI レイダウンミノーディープレギュラー、

KUWASE D104SP クワセD104SP

などのディープダイビングミノー系を用い、
冠水植物の外側に魚を引っ張り出してバイトさせるゲームを軸とします。

一方、急に冷え込んだとか爆風で波がザブザブといった「寒」の日には、
テキサスリグでしっかりと冠水植物カバーの中を撃ちます。
ルアーは水が濁っていればエスケープツイン

ESCAPE TWIN


ステインならエスケープリトルツイン

ESCAPE LITTLE TWIN


クリアならバグアンツ3"をチョイスして、水色によって強さと大きさを使い分けています。

BUG ANTS

一日やって1バイトが2バイトの世界なので、「温」か「寒」のどちらの状況かを素早く判断して、
一つのゲームを信じてやり切らないとどっちつかずになって、
いろいろ試し始めるとこの時期はほぼ必ずハマります(笑)。

先日青蓮寺ダムへ出撃して来ましたが、
今回は全国的に爆風が吹き荒れた大荒れの日に当たってしまいました。
風がまだそれほど強くない朝のうちはミノー系を巻いてみましたがまるで反応がなく、
そのうちかなり荒れて来て、風下にあたるショアライン沿いなどはザブザブの状況に。
上記の「寒」の状況であることは明白なので、心を決めて冠水カバーを撃ち切ることにしました。

前日まで二日間雨が降っていたため、クリアなこのダムも少し濁り気味だったので
エスケープリトルツインをチョイス。
少しでも風裏で陽だまりっぽくなっているようなエリアを選び、ていねいに撃ちます。
フル満水になるとどこもオイシイ感じに見えますが、地形を考慮に入れることとがまず重要です。
そして一見ゴージャスに見える枝っぷりの良い大木系よりも、
ソフトマテリアルな草系や小枝系の方が魚をストックしている可能性が高いように私は思います。

そうやってエリアや集中して撃つべきマテリアルを絞ってやり切った結果、
何とか50cmに少し欠けるナイスコンディションをキャッチすることが出来ました。

bass1_120402.jpg

実は、この日はこれよりもっと大きいのも含め、全部で3本させたのですが、
2本は冠水植物に絡まれて「木化け」してしまいました(涙)。
この時期に3度のバイトが取れることはなかなかないことなので、
そこまで辿り着いただけでも喜ぶべきことなのですが、
やっぱりかなりクヤシイー! というのが本音で、喜びは半分というのが正直なところです。
ルアーの性能は完璧だったのですがアングラーの技量がまだまだでした(苦笑)。

これから田植えの終わるGW明け頃までは今回のように水位が満水に保たれ、
冠水カバーだらけの状況になるリザーバーは多いのではないかと思います。
そういう中で片っ端からカバーを撃っていては時間がいくらあっても足りません。
そんな中、小さくてもしっかりと水を動かし周囲の魚に存在を知らせ気付かせることの出来る
エスケープシリーズやバグアンツシリーズは、この時期に自信を持ってオススメ出来るルアーです。

あと、ブッシュ撃ちというと誰もがヘビーシンカーをセットしたいと思うものですが、
この時期は冠水ブッシュの中で魚が浮いていることも多く、
ヘビーシンカーでストンと落ちると活性がないために付いて行けないと考え、
私はあえて7~10gくらいの軽めでフワーッと落とすことを心掛けています。

アクションもボトムだけでなく、冠水ブッシュにラインを引っ掛けて
少し浮かせてやるようなことも効果的です。

ロッドは、カバー撃ちでありながらそういう少し繊細なテキサスリグをやるには
ロードランナー ストラクチャーのST6100MHがピッタリとハマるためとても気に入っています。

ぜひ参考にしていただき、みなさんも早春のビッグワンにぜひチャレンジしてくださいね!

<タックルデータ>
ロッド:ロードランナーストラクチャー ST6100MH
ライン:フロロ14lb
リグ:7gテキサス + エスケープリトルツイン(252: キャスティークチョイスハーフフロート)

252 キャスティークチョイスハーフフロート


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