渋谷直隆(ノリーズプロスタッフ リザーバーマイスター)
フィールド:三重県 青蓮寺ダム
いつもお世話になっている地元のプロショップのトーナメントが
青蓮寺ダムにて開催され、出場して来ました。
このトーナメントは年一回開催されるのですが、
一昨年には田辺さんにゲスト出場していただいたこともあり、
地元ではとっても盛り上がるイベントになっています。
また、通常のトーナメントは3匹や5匹リミットでの総重量制で行われることが多いと思いますが、
このトーナメントは1匹の重量勝負。
普段のトーナメントのようにキーパーとかリミットとかということを全く考えずに
1匹のビッグフィッシュのみに的を絞って向き合うことになるのがとっても面白い大会です。
今回は大会前の火曜日と水曜日が二日連続で大雨が降り、その影響で一気に数メートルの増水。
ショア沿いは冠水植物だらけ+うっすらとした白いニゴリという状況。
このような急激な変化にどうアジャストしてビッグフィッシュを狙って行くかということで、
一層やりがいのある大会となりました。
前日プラのなかった私ですが、実際に湖上に出てみると岸際はおいしそうな冠水ブッシュだらけ。
ついついテキサスリグを入れたくなりますが、
魚が岸に寄る春ならいざ知らず、魚の動きが速く、
全てのレンジに可能性のある秋にそういうスローな展開から入るのは得策ではありません。
そこで、秋らしくクランキングで手早くチェックして行く形でゲームを進めました。
バンクの角度やエリアの水深に合わせ、ショットオーバー3、4、5をローテーション。
冠水ブッシュに絡めながらのゲームとなるため、
ロッドは強めのロードランナー ヴォイス HB760Mを選択。
7'6"という長さのあるロッドを使うことにより、複雑な冠水ブッシュの凹凸に合わせ、
ロッドを倒したり寝かせたりすることでトレースコースをうまく変化させて
思い通りのコースを引けるのもこのロッドのメリットです。
ルアーのカラーはいろいろ回した結果、アユ系のカラーが
この日の白いニゴリとトーナメントプレッシャーの中で目立ち過ぎない程度に認識出来て、
かつ適度に水になじむと感じたので、好きなパールアユオレンジベリーを軸にしました。
(写真はショットオーバー3)
こうして強めの展開で冠水植物の外側に魚を引っ張って喰わせるゲームを押して行き、
ショットオーバー3で冠水植物をかすめている時に待望のビッグフィッシュがヒット。
よく太ったキレイな1,500gアップでした☆
この日はほぼ一日中巻き切って飽きない程度にバイトを得ることができ、
この後の入れ換えはなりませんでしたが、秋らしいゲームを満喫することができました。
ショットオーバーシリーズは強過ぎるウォブリング主体の動きではなく、
タイトなウォブルロールアクションなので、
どのようなコンディションでも安定した結果が得られるのですが、
特に今回のようなプレッシャーのかかりやすいトーナメントでは
信頼して使い続けることが出来ますね。
大会結果は3位でフィニッシュし、楽しい一日となりました。
1匹のビッグフィッシュだけを目指して強いゲームをやり切るというのは
本当に気持ちの良いものだと改めて思いました。
ということで、やっぱり秋こそクランク!
適度な濁りのある秋のフィールドでは、ぜひ皆さんも豪快に巻きまくってみてくださいね!!
<タックルデータ>
ロッド:ロードランナー ヴォイス HB760M
ライン:ナイロン14lb.
ルアー:ショットオーバー3、4(241:パールアユオレンジベリー)
ショットオーバー5(190:ボーンパールアユ)