フィールド:奈良県 津風呂湖
皆さんこんにちは。プロスタッフの和田壮義です。
先日、私のホームレイクである奈良県の津風呂湖へ行ってきました。
春を迎えたリザーバーでは、水深の浅い上流部のほうが本湖よりも水温が高くなっていきますよね。
チャンネルがあり、ブレイクがあり、広がるフラット、そしてシャロー!
河川から温められた水も流入して、絶好の場所となります。
当然、ベイトフィッシュや他魚種の姿も多く見られ、生命感に溢れているはずです。
そんなエリアで、桜が満開になり散り始める頃、私が春バスの状態や
ポジションを探るひとつの方法として、タダ巻きで例年多用しているソフトベイトがあります。
それはシャッドテールのエコギア・グラスミノーMに1.8g程度のジグヘッドをセットしたもの。
まだ活性の上がりきってない魚や、スポーニングを控えたナーバスなプリを相手に
「弱すぎないで、強すぎない」スピーディーな横の動きの攻め方で、
水面直下から水深3mくらいまで探りを入れるのです。
前回の挑戦では、ブレイクのショルダーやフラットテーブルの上からシャローまで
同リグを入れたのですが、魚からの反応は得られませんでした。
もちろん、タダマキ112や132、レイダウンミノーディープジャストワカサギなどの
ハードプラグでも試したのですが、バスからのシグナルはなし!
振り返って見ると、「リアクションで喰ってくるのではないか?」
「中層ではなくボトム、それも接点を多く持っていくべき」
「ハードプラグではフックやリップで湖底の枯れ草や、枯れ木を拾いすぎて効率が悪かった」
これらを踏まえて、今回は少しアプローチをアレンジしてみました。
濁り気味の水色ということもあり、グラスミノーMより大きくて強い
4"スプーンテールシャッドを重めのジグヘッドと組み合わせ、
シャローに差して来ていても反応の薄いバスに口を使わせるセッティングです。
4"スプーンテールシャッドはショートバイトでもバスの口に入るサイズでありながら、
二重構造「センターラミネートボディ」による視覚&アクションで
程よいアピール度を持っているのがポイント。
さらに今回は、ジグヘッドを内蔵するチューンを施して使ってみました。
そして、水温が上がりきった午後、スポーニングエリアとなる
フラットの水深2mよりシャローで試してみたところ、その狙いは的中!
水深1.5mほどのハンプ状の地形で1本目。
場所を変え、さらに水深1mの場所でもキロオーバーのプリが釣れました。
その後、ドシャローでも約500gのレギュラーサイズと連続バイト!
全てタダ巻き中にボトムコンタクトさせての結果でした。
この釣りは、喰わせとリアクションを使い分けて、効率よく魚を探し当てられます。
おおよそはスポーニングが終わる頃まで効果が高いですね。
そして、この時期に欠かせないロッドはロードランナー ヴォイス HV610LLSとHV610LS。
弾性率10tにも満たないハイブリッドバキュームのチューブラーグラスティップは、
ついばむバイトを絡め取りますからね!
それでいて高弾性HP40グラファイトの力強いベリーは、フックを深く上アゴに刺してくれ、
粘り強いバットは魚を無理なく寄せてくれますよ!
実は、このセッティングが最も効果を発揮するのは、もっと以前の早春の低水温期。
今まで乗せられなかったワンチャンスのショートバイトをモノにできますよ!!
ハード、ソフトを問わず、状況によって色々なアイテムを組み合わせることで
釣りの幅は広くなりますね。
皆さんもぜひいろいろなノリーズルアーを試してみてください!
<タックルデータ グラスミノーM用>
ロッド:ロードランナー ヴォイス HV610LLS
リール:2500番
ライン:フロロ3~3.5lb.
ジグヘッド:1.8g
<タックルデータ 4"スプーンテールシャッド用>
ロッド:ロードランナー ヴォイス HV610LS
リール:2500番
ライン:フロロ4lb.
ジグヘッド:2.5~3.5g