浜松秀夫(ノリーズプロスタッフ 駿河のエギスペシャリスト)
フィールド:静岡県 駿河湾
(前編より)
というわけで釣り方である。
基本的にはジャークしてからのカーブフォールと、
スラックを出してからのフリーフォール。
もうお気づきの方もおられるとは思うが、
簡単に言うとこの釣り方はショアエギングとティップランエギングをミックスして、
それをもっと手返しよくやってバイトを感じたりラインを目で追ったりして釣る、
という感じなのである。
バイトの出方としては、カーブフォールの時はそのままドーンと入ったり、
ガツガツ伝わってくるのをアワセたりと、どちらかと言えばリアクションの釣り。
スラックを出してからフリーフォールの時は、
スラックを出した瞬間にドーンというのももちろんあるし、コツコツ繊細にバイトが伝ってきたり、
完全にフォールが終わってポーズを取っている時にロッドのティップが上下にほんの少し動いたり、
ラインだけがフワッとなった時にアワセたりと、もうほとんどエギングの世界と変わらないし、
ある意味食わせの釣りとも言える。
同様の事はひとつテンヤにも通じるものがあるとも思う。
そんなわけで、この繊細なフィネスワインドとも言うべき釣り方には、
ソリッドティップのロックフィッシュボトム ジグヘッドスナッパーシリーズが最適なのである。
その中でも僕の好みはRFB80MH。
何せ前記したように、強弱はあるにせよエギングをしている時のジャークとほぼ変わらないので
バットが強い方が僕は慣れている。
今シーズンからはRFB710Mも加わったので、それを使用するのも今から楽しみである。
ここからこの釣りのキモを言う。
例えば指示棚が30mであるならば、20mまたは15m位から上をとりあえず釣る。
活性の高い食い気のあるタチウオは必ず上にいる。
バイトがあればその棚を集中的に手返しよく攻める。
先ずはそこからスタートして、活性に合わせて棚を下げる。
その為にはPEラインは色分けされている方が絶対いい。
次は前編で記した14gと20gの差。
単純に20gだと重さに違和感を感じるのか、
ショートバイトが連発してフッキングもままならない事が多々あった。
タチウオは基本「食い上げ」なので、オフショアの釣りとはいえど、
「たかが6g、されど6g」、全く別物と思った方がいい。
あとはパワーダートミノーの特徴である「微波動テール」がある。
ポーズしている時に細いテールが微妙に揺れ動くのだが、
これの効果が絶大と思えるようなことが多々あった。
そんな釣りが終了した帰り際、大船長が一言。
「それ、置いて帰れよー」
...これから始まるサマータチウオに、少しでも参考になれば...。
それではまた。
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そろそろ夏のタチウオシーズン(後編)RFB ジグヘッドスナッパー
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