渋谷直隆(ノリーズプロスタッフ リザーバーマイスター)
フィールド: 京都府 高山ダム
奈良県と京都府の県境にある高山ダムに行って来ました。
このダムは河川型のダムで全体に水深が浅いうえ、
カバーやストラクチャーが少なく、見た目の変化はプアなフィールドです。
しかも面積が広大なため、地形とボトムマテリアルとベイトフィッシュの有無を拠りどころにして
スピーディーにエリアチェックして行くことが良いゲームに結び付くキーとなります。
この日は減水でさらにプアな傾向に拍車がかかっていました。
ただし、減水により広大なサンドバー状の底まで見えるような
水深1m未満の超シャローフラットがあちこちに現れ、そこでボイルは結構起こっている状況。
しかし油断しているとエレキがすぐに底に擦るほど浅いため、
ボイルが起こっても近寄れない場面も多い状態でした。
このボイルバスを何とかバイトさせたいのですが、
浅くてクリアなこともありバスたちは極めてセレクティブで、
各種トップウォータープラグやミノープラグには全く反応しません。
ライトリグでのスローダウンゲームはそもそもエリアが広大過ぎてやってられないし、
一体どうしたものかとあれこれローテーションします。
すると4-1/2"BTSのノーシンカー水面直下引きにはある程度反応することが分かりました。
水面にモワモワッと微妙な波動を出しつつロールしながら泳ぐBTSに
ゴボッとバイトが出た時は気持ちイイー!のですが、
しかしながら「これが答えだ!」と言えるほどのハマり具合までには至りません。
そんな中、答えが出たのはラッピングミノーを比較的速いスピードで引いてあげることでした。
これに変えた途端、バイト連発で次々に喰って来ます。
しかもアタリ方がすごい勢いで、ひったくるというどころではないくらいガコーン!と来ます。
しかし、SGt(シャキッとグラスティップ)搭載の
ロードランナー ヴォイス HB660MLS-SGtを用いているので、
そんなバイトもティップが追従してはじくことなく全部フッキング。
周りがライトリグでもほとんど釣れていない中、突出したビッグサイズは出なかったものの、
コンスタントにバイトが得られるようになり、とても楽しいゲームとなりました。
ラッピングミノーはI字系な上にシルエットが小さく弱い波動でとてもナチュラルなこと、
一定のウエイトがあるため速く引いてもうまくレンジキープできること、
小さくても遠投も十分に利くことがこの結果につながったのだと思います。
ラッピングミノーが発売されてからというもの、単発では釣っていましたが、
「こういう時こそラッピングミノー」のような自分の中の「出し所」が明確に見えていなかった私。
今回、ようやく1つの出し所のようなものが見えたゲームとなりました。
今回に限らず、クリアウォーターでベイトを追いまくっている中で、
なかなかバイトに持ち込めないことって意外に多いんじゃないかと思います。
皆さんもぜひ、ラッピングミノーゲームを試してみてください。
こんなにボイルしまくっているのになぜ?という中で扉が開けるかも知れませんよ!
<タックル>
ロッド:ロードランナー ヴォイス HB660MLS-SGt
ライン:PE0.8号 リーダー:フロロ8lb.
ルアー:ラッピングミノー6g、8g(261:メタルスプレイドグラス、230:セクシーシャッド)、
4-1/2"BTS(390:クラウディーシャッド)
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ラッピングミノーでクリアリザーバーの超シャローを攻略!
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